

投稿者のしんです。
私は、新卒で特別養護老人ホームに入社しました。
その後かれこれ10年以上、介護現場で働いています。
2年~3年で、1つの部署を異動してきました。
特別養護老人ホーム、グループホーム、ショートステイをこれまで経験し、今に至ります。
今後のキャリアとしては、「しろくま介護ナビ」を利用して、在宅施設のサービスを経験していく予定です。
日本の介護の現状と課題を、施設介護の観点から学びたいと思っております。
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介護をするうえで、「人間関係」の悩みは、必ずつきまといます。
私は、長年、介護現場で多くの失敗をしてきました。
その経験を通して、お伝えできることがあります。
こちらの記事で少し楽になると思います(^^)
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人間関係で悩まれている方へ
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今回は「立ち上がり動作」をテーマに書いていこうと思います。
「立ち上がる」動作は、人間の基本的な動作になります。
「移乗介助」「排泄介助」等の動作には、必ずといって良いほど、セットとしてついてきます。
- 「立つ」→「車いすへうつる」
- 「立つ」→「トイレへ誘導する」 等
なぜ正しい介助技術が必要になるのでしょうか?
介護は体を痛めやすいとされています。
休憩もなく、1日バタバタと動かばいといけないこともあるので、体に疲れは嫌でも溜まります。
それに加え、介助に入る度に力を加えないといけません。
正しい介護方法を身につけていないと、無理矢理自分の力を使うことになります。
この記事を読んで頂くことで、次の項目を理解することができます。
- 人間の立つ時の基本動作
- 基本動作に合わせた立位介助の方法
この記事では、まず文章で介助方法をお伝えします。
それを方法を押さえたうえで、動画でイメージをふくらませましょう!
それでは説明していきます。
~もくじ~
【介護の全ての基礎】立ち上がり動作を理解しよう!

では、まず人間はどうやって座っている状態から立つ動作にうつるのでしょうか。
まずはそこを確認しましょう!
人間の立つ時の動きをおさえよう
まずはこちらの画像をみて下さい。

これが人間が立つ時の基本的な動作になります。
まずはこの写真をしっかり覚えて下さい。
- 立つ直前の姿勢
- 立つ際の重心移動
この2つのポイントを押さえていることが、介護で体を痛めるかどうかが変わってきます。
本当に大切なポイントです。必ずおさえましょう!
ポイントを押さえた上で、それぞれのポイントについて詳しく説明していきます。
立つ直前の姿勢
- 座る位置が浅い
- 足が手前にひけている
- 上半身が前屈している
- 重心が前に移動する(写真:赤い丸)

これが立つための条件です。
この項目が欠けていることが多いほど、それに合わせ負担が増えると覚えておいて下さい。
意識するポイント
立つ際の重心移動
これは、簡単に言うと「頭の位置」がどこにあるかを重要視しましょう。
■間違った介助をする人に多いポイント■
写真の矢印にように、体が真っすぐに動くと思われていることです。
本人の体を前から抱え、頑張って力を入れておられる人多いですが・・・。
これでは、立てません!
立てても、介護者にとってはすごい負担でしょうね。

では、どのように力を入れれば良いのでしょう?
こちらの写真をみて下さい。
実際に人が立つ時、➀→➁の順で頭の位置は動きます。
手引き歩行ができる人なら、この方向に向かって両手を引いてあげることで、容易に立つことができます。
この方向に手を引くことで、お尻が上がります。
これが重要です。

介護で対象者の体を動かす時、
介護者が重さを感じる部位は、頭とお尻なんです。
重心が真っすぐにある状態で、体を動かそうとすると、
頭とお尻の部分を一緒に動かすことになるので、とても重いです。
意識するポイント
この2つのポイントをおさえたうえで、下記の動画をご覧ください。
いろんな介護の動画をみて、私が分かりやすいと思った動画です👇
できない箇所を介助しよう!
一部介助の人を全介助のように介助する人がいますが、それは今すぐやめましょう!
体を痛める原因になります。
対象者を立つ直前の4つの項目に、当てはめてみて下さい。
- その4つの中で、どこができないのか。
そこを見つけて、そのできない部分をどう手伝うかを考えましょう!
対象者の動作を観察する際、必ず観察力が必要になります。
観察力についての記事もありますので、興味のある方はどうぞ👇
【参考記事】「観察力」がない介護職員は不幸になる
【できない人が多い!?】このポイントは要観察
私の経験上、下の2点が立ち上がり動作で圧倒的に介助が必要になることが多いです。
- 前傾姿勢になる
- 重心を前方に移動させる
こういった人には、下図のような介助方法があります。

介護負担との関係性を表した図です。
赤枠:これが体を痛める原因
黄色枠:ここの介助が一番負担が少ない