

投稿者のしんです。
私は、新卒で特別養護老人ホームに入社しました。
その後かれこれ10年以上、介護現場で働いています。
2年~3年で、1つの部署を異動してきました。
特別養護老人ホーム、グループホーム、ショートステイをこれまで経験し、今に至ります。
今後のキャリアとしては、「しろくま介護ナビ」を利用して、在宅施設のサービスを経験していく予定です。
日本の介護の現状と課題を、施設介護の観点から学びたいと思っております。
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- 認知症ってどんな病気なんだろう・・・。
- 認知症の方の行動は意味がわからない・・・。
こういった疑問や悩みについて、書いていきたいと思います。
認知症とは?【病気を理解しよう】
認知症とは、脳の中で病気が起こります。
そのため、記憶などに関係する神経細胞が異常に抜け落ちていきます。
普段の生活の中で「あれ?最近忘れやすいなー」と感じ病院へ。
認知症であると申告されることが多いです。
認知症は進行性の病気で、脳の障害により自立した生活ができなくなります。
老化と認知症の違い
「忘れる」ことにおいての代表的な例
老化による物忘れとは?
➔「今日の朝食は何を食べたかな?」
・朝食を食べたエピソードは覚えているが、エピソードの一部を忘れる
認知症による記憶障害とは?
➔「今日、朝食食べたかな?」
・認知症は、体験したこと自体忘れてしまうため、「そんなことありました?」状態になります。

ポイント
- 認知症が進行すると、食事を食べた10分後に「ご飯まだ食べてない」と話されることも多くみられるようになります。
- 本人はそのことに気づいていません。
認知症の種類
認知症の種類には、大きく分け4つあります
- アルツハイマー型認知症
- 脳血管性認知症
- レビー小体型認知症
- 前頭側頭型認知症(ピック病
※それぞれの認知症で、特徴や配慮すべきポイントが変わります。
各症状の詳細が知りたい方は、こちらを参考にしてみて下さい。
認知症は治らない?
残念ながら現在の医療では、治す薬はありません。
認知症病気に使う薬は、治す薬ではなく、症状の進行を遅らせる薬です。
その薬の効果は人それぞれです。
認知症の介護は「対症療法(たいしょうりょうほう)」と言われます。
これは、「症状に対応する」ということです。
【相談場所】認知症かも?と感じた時
身近にいる人が、
- 「最近、忘れることが増えてきている」
- 「最近おかしい行動が増えてきた」
そう感じたら、まずは下記の場所に相談しましょう。
■■ 相談場所 ■■
- 医師(診断は医師しかできません)
- お住まいの近くにある地域包括支援センター
認知症は、早期発見し早めの対応をしないと、その方の命にかかわることにもなってきます。
注意ポイント
【解説】認知症の主な症状は何があるの?
「脳の細胞が死ぬ」、「脳の働きが低下する」ことによって直接的に起こる症状です。
症状の出現の仕方などは、人によりさまざまです。
認知症の主な症状は、「中核症状」と「行動心理症状」に分かれます。
中核症状とは?【代表的な6つの症状】
6つの症状は下記です👇
- (短期)記憶障害
- 見当識障害
- 実行機能障害
- 失語
- 失行
- 失認

専門用語を聞くと「う”・・・」となりますよね。
どんな症状かも説明します。
【中核症状】それぞれの症状はどんなもの?
表にまとめてみました。
症状 |
具体例 |
➀新しいことを覚えられなくなる。(記憶障害) |
|
➁時間・人・場所の認識ができなくなる。(見当識障害) |
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➂計画を立て、その工程を順序良くこなす能力が低下する。(実行機能障害) |
|
➃聞く、話す、読む、書くといった音声・文字などの言語情報に関わる機能が失われる。(失語) |
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➄道具の使い方など、適切な順序で目的を達成する動作が難しくなる。(失行) |
|
➅目の前の状況を間違って認識する。(失認) |
|
中核障害は、どの認知症でもみられ、徐々に進行していく傾向にあります。

行動・心理症状(BPSD)とは?
中核症状が進行すると徐々に出現していきます。
- 自分の気持ちを人に理解してもらえないイライラや不安
- 本人にしか分からない目的を、本人自身が達成しようした際に起こるトラブル
- 自身の勘違いを、勘違いと認識できずに起こる妄想症状 等
症状が出現する原因は、さまざまです。
これらの症状は、全ての人に、全ての項目が出現するわけではありません。
その方の「性格」、「その場の環境」、「認知症の進行状態」にもよります。
行動・心理症状(BPSD)の種類
行動心理症状には、さまざまなものがあります。
「認知症の方のお世話は大変!」というのは、こういった症状の影響も大きいです。
- 徘徊(うろうろと動き回る)
- 被害妄想(物がないと、誰かが盗んだと勘違いする)
- ろう便(汚物を手にとる等し、自分の周りにつける)
- 帰宅願望(家にいるはずなのに、「帰ります」と話す)
- うつ症状(部屋に閉じこもったり、無気力になる)
- 暴力行為(攻撃的行動)
- 幻覚(幻視、幻聴、体感幻覚)
- 夜間せん妄(夜間帯、一時的に焦燥感が伴う混乱などが起こる) 等

【認知症の進行】中核症状が進行することです
認知症が進行するというのは、中核症状が進行するということです。
中核症状が進行することで、生活をおくる上で支障をきたす部分が大きくなってきます。
認知症の症状の進行は大きくわけ、初期(前期)・中期・後期の3つの時期に別れます。
(あくまで目安です)
初期 |
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中期 |
|
後期 |
|
介護者にとっては、認知症の時期により、負担が変わっていきます。
介護者にとって一番しんどいと感じる時期は、「中期」と言われています。

【介護者に伝えたいこと】認知症ケアは想像以上に大変です
介護者の話は通じず、目が離せない場面も増えます。
- 周囲の人に迷惑になるほど電話する
- いつのまにか外に出て警察に保護される
- 毎日必死に介護しても、自分のものを盗んだという妄想
本当に精神的に大変です・・・。
しかし
認知症は必ず進行します。
認知症の困っている症状は、進行すれば消失することが多いです。
大変なのは、今だけです。 進行すれば今の症状はなくなります。
私の現場経験を踏まえた、記事をその他にも書いています。
興味がある方はどうぞ(^^)
介護を一人で抱え込むのは、一番してはいけないことです(^^)

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