認知症

【認知症ケア】ご利用者からの相談「自分が自分じゃなくなっていく」

 
 

しん
みなさん、こんにちは。
投稿者のしんです。

 
 
 
私は、新卒で特別養護老人ホームに入社しました。
 
その後かれこれ10年以上、介護現場で働いています。
 
2年~3年で、1つの部署を異動してきました。
 
特別養護老人ホーム、グループホーム、ショートステイをこれまで経験し、今に至ります。
 
 
 
今後のキャリアとしては、「しろくま介護ナビ」を利用して、在宅施設のサービスを経験していく予定です。
 
日本の介護の現状と課題を、施設介護の観点から学びたいと思っております。
 
 

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認知症の初期の段階では、ご本人が認知症と闘わなければなりません。
 
その苦悩は、私たちの想像以上のものだと思います。
 
この記事は、私が認知症ケアの難しさを痛感した内容です。
 
 
 

【認知症ケア】ご利用者からの相談「自分が自分じゃなくなっていく」

 
 
認知症ケアは、不治の病と言われています。
 
治療が望めないため、その方の状態に合わせケアをしていく必要があります。
 
これが正解!というものはなく、毎日、介護者側も試行錯誤しなければいけません。
 
 
 
認知症は大きく分けて、「初期(前期)」「中期」「後期」に分けることができます。
 
それぞれの時期の特徴はこちらの記事にまとめています。
 


 
合わせて読んでみて下さい。
 
 
 

【認知症初期】徐々に迫りくる病魔との闘い

 
認知症は、日常の軽い物忘れから始まります。
 
徐々に日常生活に支障をきたすようになります。
 
 
「昨日できていたことが、今日できなくなっている」
 
 
ご本人も自分の記憶障害を日々自覚していくことになります。
 
 

  • できない自分との葛藤、苛立ち、絶望
  •  

  • 誰とも分かち合えない辛さ
  •  

  • 周りに一人置いて行かれているような孤独感

何気ない毎日が、不安で不安でたまらないと思います。
 
 
 
私が以前働いていたグループホームで、今でも忘れられないことがありました。
 
 
 

今でも忘れられない経験

 
 
 

80代 男性Aさん 元看護師
 

普段から、自分から「役割」を持とうと、積極的に職員のお手伝いをされていました。

  • 「何かやることありますか?」
  • 「私こんなんですが、なんでも言うて下さい」

ほぼ毎日、このように職員に話しかけて下さいます。

 
 
朝食後は毎日の日課として、掃除機でリビング掃除。
 
 
施設入所当初は、隅々まで張り切ってして下さっていました。
 
 
 

【施設に入所して半年】気づかないうちに進行していた認知症

 
掃除の段取りで行動が止まることが急に増え始めました。

  • 掃除機の場所が分からない
  • 「掃除をする」ことは分かっているが、方法が分からない。
  • 掃除機を手にしても、何をしようとしていたか忘れる

 
 
私たちが、気づかない間に、認知症が進行していました。
 

ある日の出来事

 
ある日、私は普段通り夜勤をしていました。
 
 
リビングの電気をおとし、リビングで記録を書いていました。
 
 
居室扉が開く音がし、振り返ると、そこには居室から出てこられたAさんが。
 
 
 
「ちょっと聞いてほしいことがあるんです」。
 
 
 
私は、Aさんに付き添い居室へ行きました。
 
 

 
 
 

最初の一言。「私は痴呆ですねん。」

 
Aさんは言いにくそうな表情をしながら、私に話し始めました。
 
 
 
「私は痴呆ですねん」
 
 
そう言い、話を続けられました。
 
 
 
昔病院で働いている時に、お医者さんから言われたんです。
 
 
「あなたは痴呆です」って言われた時・・・。
 
 
あの時は本当になんとも言えない気持ちになったんです。
 
 
 
「私が毎日、そういう人様のお世話をしていたのに、私はこうなっていくんやって・・・。」
 
 
ほんとねー。あの時のことは今でも忘れられないんです。
 
 
はっきり言って、あれは絶望ですわ。
 
 
 
 
(涙をうかべながら)
私は今、朝、掃除してまっしゃろ?

 
毎日、毎日どうして良いのか分からなくなってきてるんです。
 
 
できてたことができなくなっていく。
 
 
みんなに分かってほしいのに、分かってもらえない。
 
 
正直毎日が怖いんです。
 
 
自分が自分じゃなくなっていくみたいで怖いんです。
 
 
 

【認知症初期】一番不安に思っていること

  • 自分のことは自分でする
  • 人様の迷惑はかけない

普段からこういう姿勢で生活されていた本人からは、予想もしていなかった言葉でした。
 
 
 
私は尋ねました。「Aさんが今一番不安なことってなんですか?」
 
 
 
 
 
家族ですね。
 
 
今こうなった私を、家族はどう思ってるんやろか。
 
 
聞くのが怖いんですけど、「情けないなー」って思ってるんやないやろか・・・。
 
 
手を震わせながら、その時の思いを口にされました。
 
 
 
 
私は、この時、返す言葉を見つけることができなかったです。
 
 
背中をさすりながら、話を聞くくらいしかできなかったです。
 
 
 

その後のケア【注意した点】

日課を忘れておられても、こちら側からの作業の依頼はしないようにしました。
 

  • 「また忘れてしまっていた」
  • 「また出来なくなった」
  • 「またどうして良いのか分からなくなった」

 
依頼することで、こういう辛い思いをさせてしまう可能性があったためです。
 
 
 

【日頃の役割】それぞれの目的を変更する

 
日課をしてもらう手順を統一しました。

  1. 本人が自分で思い出すことができるような環境を整える
  2. 思い出してもらうのを待つ
  3. 思い出せない時は、その日は無理強いせずやらない

これらをチーム全員で、行いました。
 
 
実際に使用した申し送り用紙👇
 

 
 
 

ケアを行うためには、目的が大切

 

  • (介護者から依頼して)行動を起こす
  • (本人が自分で思い出し)行動を起こす

 
「日々の日課をしてもらう」という意味では、同じ行動です。
 
 
しかし
 
 

大切なポイント

  • 「自分の忘れていることを指摘される」 ➡ できない自分に落ち込む
  • 「自分で思い出す 」➡ できる自分に自信が持てる

 
 
この違いは、大きな違いだと思います。
 
 
 

さいごに

私のこの経験は、今でも鮮明に覚えています。
 
認知症と宣告され、自分が自分ではなくなっていく感覚。
 
その怖さは、想像もできません。
 
明日はどうなるんだろう・・・。
 
もっと分からないことが増えるのか・・・。
 
もっとできなくなるのか・・・。
 
 
 
この記事でお伝えしたケアが、正しかったのかは分かりません。
 
 
しかし
 
 
日々の生活の中で、同じ行動でも、ケアの仕方を変えるだけで、少しでもご本人の精神的負担を軽減してあげられる方法はあると思います。
 
 
 

最後まで読んで頂きありがとうございました(^^)

 
良い記事だなと感じて頂けましたら。

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