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【ショートステイの役割とは?】ご家族の介護負担を逆に増やしてしまう現実

 
 

しん
みなさん、こんにちは。
投稿者のしんです。

 
 
 
私は、新卒で特別養護老人ホームに入社しました。
 
その後かれこれ10年以上、介護現場で働いています。
 
2年~3年で、1つの部署を異動してきました。
 
特別養護老人ホーム、グループホーム、ショートステイをこれまで経験し、今に至ります。
 
 
 
今後のキャリアとしては、「しろくま介護ナビ」を利用して、在宅施設のサービスを経験していく予定です。
 
日本の介護の現状と課題を、施設介護の観点から学びたいと思っております。
 
 

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この記事は、私のショートステイで実際に課題と感じたことを、書いていきたいと思います。
 
 
 

【ショートステイの役割とは?】ご家族の介護負担を逆に増やしてしまう現実

 
 
在宅介護の1つに、「短期入所生活介護(ショートステイ)」というものがあります。
 
ショートステイとは、短期的に施設に入所し、介護・支援が受けられるサービスです。
 
 
 

 
 

ショートステイを利用する理由
  • 1位 介護者、家族の心身の負担軽減
  • 2位 介護者、家族の疲弊に伴う利用者の状態像悪化を防ぐため
  • 3位 介護者、家族の冠婚葬祭、旅行等のため

 
 
「家族の心身の負担の軽減」はレスパイトと呼ばれます。
 
ショートステイを利用される多くの方は、レスパイトケアが目的です。
 
※「単独世帯」の方は、体調管理や安全確保のために利用される方も多いです。
 
 

 
 
この表からも分かるように、世帯別での1ヵ月の利用回数に大きな差はないようです。
 
 
 
なぜレスパイトで利用されている期間に、ご家族の介護負担が増えてしまうのでしょうか。
 
 
 

介護負担が増える要因とは?

考えられる大きな要因としては2つあります。
 
それがこちら👇

  • 施設職員は「安全面」を重視する
  • 「事故」が起こる

 
 

施設職員は「安全面」を重視する

ショートステイのご利用者のケアにおいて
 
多くの施設で、「安全面」を重視したケアを行っています。
 
「怪我をすることで、ご本人やご家族の負担が増える」と、まず考えます。
 

個別の利用者に対するケアにおいて特に留意していることについてみると、「怪我をさせない」
「体調を崩させない」ことを最も基本的なこととして留意している事業所が多いことがうかがえる。

 

 
 
この考えは間違ってはいないと思います。
 
しかし、逆にこの考えがADL(日常生活能力)を低下させることになるんです。
 
 
 
在宅では、床を這ってでも自分でトイレに行っているご利用者。
 
施設では、「歩行不安定」と判断し、車いすを使用しトイレに行くのを手伝う。
 
 
 
在宅では、時間をかけ食事を食べている。
 
施設では、ある程度時間が経ったら、職員が手伝う。
 
 

在宅では、時間がどれだけかかっても、自分でしていたこと。
 
施設では、職員の業務の都合や「自分でされるのは難しい」との判断で、介助してしまう。

 
 
これらが原因で、ショートのご利用中に筋力が落ちる。
 
ご自宅に帰った時、自分でできなくなっていて、結局これまでしなかった介護を、ご家族が強いられる。
 
 
日頃の在宅介護の息抜きとして、ショートステイを利用したのに・・・。
 
 
結果として、ご家族の介護負担や精神的ストレスが増えてしまいます。
 
 
 

「事故」が起こる

転倒などによる骨折などの事故が起こると、これまでの介護に加え、怪我の療養も考えないといけないので、介護負担は増えます。
 
 
 
時々、ご家族の中に「施設に入ったら事故は起こらない」と思っておられる方がいます。
 
 
しかし、その考えは大きな間違いです。
 
 
 
もちろん、施設の職員は「安全面」に配慮し、ケアを考えます。
 
事故は起こる時は、起こります。
 
 

そのご利用者の他に、転倒の危険性がある方は多く、職員がすぐに対応できないこともあります。
 
特に夜間帯は、職員一人で何十人ものご利用者をみないといけません。
 
センサーコールやナースコールが3.4人同時になることもあります。
 
職員の体制的にも限界があることが多いです。

 
 

しん

  • どちらにせよ、せっかくレスパイトで利用されたんです。
  • 介護負担が増え帰ってもらうのは、申し訳ないですよね。


 
 
 
では、何に注意することで、そういった状況を回避できるのか、お伝えします。
 
 
 

【ご自宅での様子を知る】ほとんどこれで決まります。

 
 
ADL(日常生活能力)を低下させないためには、下記のようなことを知る必要があります。

  • 居室内の環境
  • ベッド周辺の環境
  • ADL(日常生活能力)面のこまかな情報
  • 1日どのように過ごされているのか
  • 普段の在宅介護で、どこに困っておられるか 等

 
これらを知ることで、ショートステイのご利用中も、在宅介護と同じ介護を継続することができます。
 
 
 
ご自身でできることは、できるだけご自身でしてもらう
 
 
 
これがどこまでできるかによって、ショートステイ退所後の在宅介護の負担が変わってきます。
 
 

事前に相談員がしっかり情報収集を行い、ユニット職員に引き継ぐ。
 
ユニットの職員は、その人その人に合わせ、ケアの方法を統一する。

 
 
これが重要になってきます。
 
 
 

【理想】ショートステイ利用によるレスパイト

普段の在宅介護の息抜き、休憩としてショートステイをご利用されます。
 
ご家族の多くの方は、在宅介護をする上で、「ここが大変だ」と思っておられることがあります。
 
施設の職員が、それに対して

  • こういった場合は、こういう対応がおすすめ
  • この介助は、こういうやり方をしたら良い
  • この方法が、やりやすい 等

専門的知識・技術をもってアドバイスすることができます。
 
 
ショートステイを退所された後も、ご家族にとって少しでも負担が軽減できるような方法を考えてあげる。
 
 
これが本当のショートステイを利用する目的になってくるのではないでしょうか。
 
 
 

さいごに

ショートステイでは、施設側が「安全面」を重視しすぎると、その方の能力を奪うことにもなります。
 
そうすると、結果として退所後の在宅介護の負担を増やしてしまいます。
 

  • 事前にしっかりと在宅の様子の情報を集める
  • できるだけ在宅介護を、施設で継続する
  • ご家族が困っていることに関して、アドバイスを行う

 
 
そのご利用者に関わる職員が、一丸となることで、本当のレスパイトにつながるのかなと思います。
 
 
 

最後まで読んで頂きありがとうございました(^^)

 
良い記事だなと感じて頂けましたら。

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