

投稿者のしんです。
私は、新卒で特別養護老人ホームに入社しました。
その後かれこれ10年以上、介護現場で働いています。
2年~3年で、1つの部署を異動してきました。
特別養護老人ホーム、グループホーム、ショートステイをこれまで経験し、今に至ります。
今後のキャリアとしては、「しろくま介護ナビ」を利用して、在宅施設のサービスを経験していく予定です。
日本の介護の現状と課題を、施設介護の観点から学びたいと思っております。
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介護をするうえで、「人間関係」の悩みは、必ずつきまといます。
私は、長年、介護現場で多くの失敗をしてきました。
その経験を通して、お伝えできることがあります。
こちらの記事で少し楽になると思います(^^)
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この記事では、グループホームについて書いていきます。
グループホームは地域密着型サービスの1つです。
グループホーム=認知症共同生活介護
介護に携わっている方でも、これまでグループホームで働いたことがない方がおられると思います。

- グループホームってどんなとこ?
- 他の施設と何が違うの?
- 興味はあるんだけどなー。
こういった方におすすめの記事になります。
この記事は、私の経験を通して書いていきます。
そのため、全てのグループホームがこれに当てはまるわけではないと思います。
1つの基準として、読んでみて下さい。
私個人としても初めてのことばかりだったのを覚えています。
- グループホーム自体初めて。
- 新規スタートも初めて。
- ご利用者が1ヵ月の間に順番に入所され、満床になっていく。
私にとって貴重な経験です。
それでは、本題へどうぞ!
~もくじ~
介護が好きな人はグループホームがおすすめです【経験者が語る】

この記事では、そこで働く職員の立場で書いていこうと思います。
まずは、グループホームってどんなとこ?という方のために。
簡単に概要をお伝えします。
グループホームとはどんな施設?
施設の概要
- 居室は個室。リビング・お風呂・トイレは共同。
- 入居定員は1ユニット5~9人。
- 最大でも1ユニット9人のユニットが2つ、計18人です。

入所条件
- 施設と同一の市区町村に住民票がある方
(グループホーム所在地内の介護保険被保険者) - 介護保険の要介護認定で、要支援2以上
- 医師より認知症の診断を受けた方
- 原則、常時医療が必要な方は入居できません
- 共同生活が可能な方

入居にするにあたり必要な費用
大きくわけると、2つに分けられます。
入居時に必要になる費用
入居時は入居一時金が必要になります。
これは敷金のようなもので、退去時に返金されます。
相場は住んでいる地域によって大きく変わります。
0円~最大100万円ほどかかるところもあります。
月額支払わないといけない費用
- 日常生活費(食費、居住費、光熱水費、娯楽費等)
- 介護サービス費
グループホームはおむつ等の費用も、支払わないといけません。
介護サービス費は、認定された介護度により変わります。
グループホームの料金が詳しく書いてあるサイトのリンクをはっておきます。
興味がある方は、確認してみて下さい。
さらに詳しく
探しっくす:グループホームの費用・料金について
人員配置
職員の人員配置は1日あたりの人員配置基準として3(ご利用者):1(職員)となっています。
勘違いしやすいですが、ご利用者9人に対して1人の職員が常にいるわけではありません。
詳しく解説しているサイトのリンクを貼っておきます。
さらに詳しく
みんなの介護:グループホームの人員配置基準
【メリット・デメリット】グループホームの特徴をお伝えします

それでは、グループホームの特徴をお伝えしていきます。
介護が好きな人、認知症の方が好きな人は、グループホームで働くことがおすすめです。
グループホームにはどんなメリットがあるの?
グループホームは、ご利用者と一緒に家事を行います。
洗濯物干し、掃除、食事作り・後片付け。
一緒に買い物に行く時もあります。
一緒に住んでいるという感覚です。
今ある体の機能を維持するためには、体を動かすことが大切です。
- 特養(特別養護老人ホーム)では、リハビリ・レクリエーション
- グループホームでは、一緒に家事をする
こういった違いもあります。
また、職員と職員、職員とご利用者、職員とご家族の距離がすごく近いです。
他の施設と比べると、ご家族と一緒に、ご利用者のためのケアがしやすい場所だと思います。
- 寄り添ったケアがしたい
- 一緒にいる時間を大切にしたい
日頃からこう考えて、働いている方にはおすすめできる施設です。
次にグループホームで少し働きにくいなと感じた点をお伝えします。
グループホームのデメリットは何があるの?
私が個人的に働きにくいなと感じた部分をお伝えします。
物品が不足する時がある
基本的に排泄物品は、ご家族が準備してくれている物を使用します。
施設側でおむつを発注する方も多いですが。
他の施設とは違い、パットを共有することはできません。
全て個人持ちという扱いです。
予備のパットを置いておき対応してました。

看護師が近くにいない
私は特養の経験を経て、異動しました。
これが一番不安でしたね。
グループホームは生活をする場です。
看護師が常駐はしておらず、訪問看護になります。
訪問看護は簡単に呼べないんですよね。
お金が発生するので(^^;)
私がいたところは、訪問看護は同じ法人で、なおかつ同じ施設内にありました。
そのため、お金が動いたところで、会社全体の売り上げは変わりません。
それに、「聞きに行けばお金は発生しない」とうんちくを言い、聞きにいけてました(笑)

居室内にナースコールがない
ご自宅にナースコールがないのと一緒です。
グループホームにはナースコールがありません。
ご利用者が呼びたい時に呼べないというのは、疑問に感じてました。
レストランで定員を呼ぶ時に使う「チン!」と音がなるやつを代用してました。

書類関係の仕事が多い
グループホームには、医師・事務員・看護師・リハビリ職・栄養士はいません。
そのため、他の施設にいるとしない事務作業等を、介護職がしないといけません。
管理者が主にはしますが、管理者だけでなく一般の介護職もすることになります。
特養では看護師がしていた医師の往診の付き添い等々。
仕事を消化していかないと、どんどん溜まっていきましたねー。
私は、そこで事務仕事のさばき方を覚えました。

介護技術は上達しにくい
単純に身体介助が必要なご利用者の数が、特養・老健に比べると少ないです。
確かにグループホームは「生活をする空間」です。
そこまで介護技術が求められる場所ではありません。
ただ、みなさん状態は変わっていきます。
その時に体を痛める職員が続出してましたね。

グループホームの1日のスケジュール
これは私がいた施設のものです。
9:00~ みんなで掃除+洗濯物干し
10:00~ 体操
10:30~ ティータイム
11:00~ みんなで昼食準備
12:00~ 昼食
13:30~ 入浴者は入浴へ
15:00~ おやつ(作ったり、市販の物)
16:45~ 夕食準備
18:00~ 夕食
19:00~ 就寝ケア(ナイトケア)
排泄介助などは、この間に行くといった感じです。
もちろん日により前後しますし、時間も変わります。
起きる時間、寝る時間もバラバラです。

おわりに
今回はグループホームについて書いてきました。
いかがだったでしょうか?
現在特養や老健等で働かれている方は、これまで働いたことがない生活リズムだと思います。
業務に追われ、ご利用者の関わる時間が確保できない
グループホームで働いていて、ほとんど感じたことはありません。
まぁ、新規オープンで人員がまだ確保できてて、ご利用者も元気な方が多かった。
これにつきますが(^^;)

こう感じている方も多いと思います。
しかし、なんとかなります(笑)
一人でやるわけではないので。
私は最初の頃、一緒に働く主婦の方々に聞きまくってました!

グループホームはゆっくり時間を過ごすことが、本来の仕事です。
そんな働き方がしたい方には、おすすめです(^^)
グループホームへの転職を視野にいれたい方は、自分の周りにどんな施設があるのか。
はやめに情報収集した方が良いですよ。
その理由はこちらの記事に書いています(^^)
【参考】早めの情報収集が必要な理由が知りたい方へ
未経験者が行く介護の道【ロードマップ】
介護に初めて携わる方にむけて記事を作成しました。
- いつ頃までに、何を覚えていけば良いのか。
- どういったポイントに注意しなければいけないのか。
初めて介護に携わった方が、つまづくポイントは共通しています。
そのポイントをまとめています。

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