
みなさん、こんにちは。
投稿者のしんです。
この記事では、夜勤あるあるの1つ。
夜間帯に寝てもらえない方をテーマに書いていこうと思います。
- なんで寝てくれないの?
- どうしたらいいの?
- 精神的にストレスがたまる・・・。

介護の夜勤業務をされている方は、一度は必ず経験されていることではないでしょうか。
読者のみなさんへ
夜勤は業務時間が長いので、そもそも体力的に楽ではありません。
ましてや、フロアに職員は一人。
自分一人で対応しないといけない・・・。
なんて施設も多いのではないでしょうか。
私の自己紹介
私は、現在進行形で10年以上介護現場で働いています。
夜間帯に眠れない方は、けっこうおられます。
これまでいろいろな経験をしてきました。
ほんとにいろいろ(笑)
これまでの私の経験を踏まえた記事なので、みなさんにとって参考になると思います。
この記事で理解できること
- 眠れない方の原因
- 眠れない方への対応方法
- 夜勤で必ずおさえておきたいポイント
それでは説明していきます。
~もくじ~
【介護の悩み】なんで寝てくれないの?【夜勤あるある】
夜勤は、一人に対するご利用者を担当する数が、日中より少ないですよね。
排泄介助が必要な方も多く、ナースコールの対応も一人でしないといけないことも多いと思います。
業務の量が多いことに加え、寝てもらえないご利用者の対応となると、精神的にもストレスに感じることがあります。
また、人は「夜型」になってしまうことで、多くのデメリットがあると言われています。
- 生活リズムが乱れる
- 自律神経が乱れる
- ホルモンバランスが乱れる
- 睡眠の質が下がる 等
朝起きて、日光の光をあびる。
日中の活動性をあげる。
夜はしっかり睡眠をとる。
体調を管理するうえでも、こういった生活リズムが大切になってきます。
しかし
眠れないと一概に言っても
昼夜逆転など生活リズムの狂いからくるものと、
睡眠障害といって病的なものとして扱われるものがあります。
睡眠障害(不眠)の種類
不眠の種類には大きくわけて、4つに分けることができます。
中途覚醒障害
早朝覚醒障害
熟眠障害
これらの障害は、重複して出現することもあると言われています。
睡眠障害について詳しく知りたい方はこちらのサイトを参考にしてみて下さい。
さらに詳しく
では実際の夜勤で、眠れない方をどのような点に注意し対応すれば良いのでしょう?
眠れない方を対応するにあたり最も大切なこと
結論から言います。
最も大切なのは、原因分析です。
これをどこまでできるかで、対応の効果が大きく変わります。
なぜ眠れないのか。
- 居室環境?
- 体調の不快感?
- かゆみや痛みがある?
- 病気の影響?
- 昼夜逆転?
主にこれらが原因だと思います。
職員の主観で感じる原因も大切ですが、本人の訴えの内容をしっかりきくことで、原因が見えることがあります。
経験を重ねると、職員さんの観察力で原因が分かることも多いですが、「本人の気持ちに寄り添う気持ち」がなければ始まりません。
本人の不快感に適切に対応することができれば、ゆっくり休んでもらうことができます。
まあそうは言っても、寝てもらえないことで悩む方は、即効性のある解決策
が知りたいですよねー(^^;)
正直、今すぐ解決できる内容の訴えは、1つしかありません。
その条件とは
訴えが単発的なもので、すぐ対応することが可能なもの
これだけです。
具体的には
- お茶が欲しい➔お茶を提供
- トイレに行きたい➔トイレ誘導する
- 話を聞いてほしい➔話をきく
など
おそらく普段から、こういった内容は対応されてますよね?
ここで一旦話をまとめます。
ポイント
- 解決に即効性があるもの
- 解決できずに悩む=即効性は期待できない
➡ 訴えの内容が単発的かつすぐに対応可能なもの。
そのため重要になるのが、日々のケアの質です。
日々のケアは、チームで協力して行う必要があります。
チームで統一したケアのコツはこちらをご覧ください。
チームで行う日々のアプローチ

意識するポイントは下記です。
- 体調の管理
- 日中の活動量
- 病気の症状への対応
この3つの項目に対してのケアを、どこまでチームで統一できるかによって大きく変わります。
体調管理
簡単に言うと、健康管理ですね。
- 排便コントロール
- 食事・水分の摂取量
- バイタル値(血圧・脈拍・体温・酸素飽和度)
などなど
ご利用者の中には、しんどいことが「正確」に相手に伝えられない方が多いです。
これらの体調不良が不快感となり、不穏症状を引き起こすこともあります。

日中の活動量
機能が落ちてくると、動くことが減ってきます。
私たちでもそうですが、日中動かないと夜眠くならないですよね。
夜しっかり眠ってもらうためにも、日中の活動量を上げてみましょう。
具体例
- リハビリをする
- 体操をする
- 一緒に家事をする
- 役割をつくらせてもらう
- 外気浴をする 等
病気の症状への対応
これは、医師や看護師としっかり連携をとりましょう。
介護職ができる生活リハビリで補える段階もありますが、認知症やパーキンソン病など進行性の病気は、内服コントロールも必要になってきます。
内服薬にも、「副作用の問題」や「他に飲んでいる薬との飲み合わせの問題」等があります。
日頃の病状の様子を、細かく記録に残し、看護師・医師へお伝えしましょう。
病状の様子を評価する際は、日により症状の強さが変わることが多いです。
2週間以上は評価期間は設けた方が良いと思います。
私の経験では、病気の症状による不眠は、改善することが難しい場合もあります。
寝てもらえない時の対応
無理に寝てもらおうとするのは、ご利用者の不快感が増したり、同じことを繰り返すことで職員のストレスが増すだけなのでやめましょう。
じゃあどうするか。
寝てもらうのを諦めましょう(笑)
寝れない時は寝れません。
考え方を変える
「どうやったら寝てもらえるのか」を考え、思いつくだけの対応をしても、寝てもらえない場合はあります
「どうやったら寝てもらえるのか」から「安全に朝を迎えてもらうには」に考え方を変えましょう。
考え方を変えたら必要になるのは、リスクマネジメントです。
- 職員間で協力して、見守りできる環境を考える。
- 転倒の障害になるような物は、取り除く。
- 他のご利用者とのトラブルを防止する。
- 万が一、事故が起こった場合を想定し、対応方法や搬送方法は理解しておく。
人間生きていたら転倒することもあります。
しかし
事故やケガはなるべく、本人のために避けてあげたいですよね。
ご家族とも情報の共有を!
日頃からご本人の様子をご家族にしっかりお伝えし、現在の状態を理解しておいてもらいましょう。
特に転倒の危険があり、転倒される可能性があることは必須です。
理由
- 事故が起こった場合の職員やその施設の信用に関わる
- 搬送した時、病院に来てもらう必要が出てくる可能性がある
まとめ
- まずは原因分析を行う。
- 寝かそうと必死になるのは逆効果。
- 考え方を変える余裕を持ちましょう!