

投稿者のしんです。
この記事では、「ご家族と共に介護をしていく」をテーマに書いていきます。
施設で生活されているご利用者。
施設で働く介護職の方は、日頃から常にご利用者のことを考えています。
- 少しでも楽しませてあげたい
- 体調悪いのかな、心配だな。
- 何がしてあげられるだろう?
- 少しでも力になってあげたい
その方の残された人生をどのように過ごしてもらえるか。
一生懸命考えています。
介護をしていると、ご利用者から感謝されることも多いです。
- いつも助けてくれて、ありがとうね。
- あんたがいるから安心だわ。
- いつもごめんね。

しかし、介護職がどれだけ頑張っても、越えられない壁があります。
それは「ご利用者とそのご家族の関係」です。
ご利用者からすると、「家族」というのは特別な存在です。
ご利用者からすると、一番自分が出せる場所。
それが家族です。
~もくじ~
【施設職員向け】ご家族と共に介護をしていく方法

ご利用者の介護をしていくうえで、そのご家族の協力は必ず必要です。
協力が必要な理由は、ご利用者にとって家族は特別な存在というだけではありません。
ご家族の協力が必要な理由
協力が必要な理由は下記です。
- ご利用者の落ち着ける存在
- 施設職員は、その方の過去を知らない
- 職員だけでは限界がある
ご利用者の落ち着ける存在
施設に入ることで、物理的に、これまで身近にいた人達との間に距離があいてしまいます。
どうしても「寂しさ」が募っていきます。
その反動で、「自分の寂しさ」から逃げるような行動をとられることもあります。
「居室にこもられる」「行動が衝動的になる」等。
ずっと起きて笑顔でその時間を過ごされる
こういう場面は、私も過去多くみてきました。
「やっぱりご家族には勝てないな」と痛感する瞬間です。
施設職員は、その方の昔を知らない
患っている病気によっては、その方の思いがくみとれないことがあります。
ご利用者が求めていることが分からない。
その場合は、過去の情報をもとに現在の言動の意味を推測します。
ご家族から、その方の昔を教えてもらうことで、職員は推測することができます。
- 「現在の状況」は、施設の職員。
- 「昔の状況」は、ご家族。
ご利用者の介護をする上で、2つの情報が必要になります。
特に、認知症の方の言動は、その方の昔の記憶に深く関わっています。
昔の生活されていた状況等は知っておく必要があります。
職員だけでは限界がある
「施設の職員さんは、この道のプロですよね?」
これは、私が実際にご家族から言われた一言です。
- 施設に入れたら、面倒は全て施設がみてくれる
- 施設に入れておけば、施設の職員が全てやってくれる
こういう風に感じているご家族もおられます。
確かに専門的な知識や技術を持っているのは確かです。
そういった意味では、プロなのかもしれません。
しかし
「介護をする・介護をうける」の関係でみると、そんなの関係ありません。
ご家族で難しい部分を介護職が。
介護職が難しい部分をご家族が。
ご本人のために、介護職とご家族が。